児童デイサービス・小学生クラスでは

7~8月の小学生グループの活動は、ソーシャルスキルを育てることを目標として、的当てゲームや、割りばし飛行機ゲームや、パラバルーン、クッキー作りやかき氷作りなどをしました。

例えば、的当てゲームでは、的当てのルールとして、投げる場所を設定し、順番に並んで的に玉を当てます。一人につき、5個の玉を用意し、5個投げれば次の人と交代します。

これだけのルールですが、お友達の投げ終わるのが待てずに投げたり、的を倒したくて手で倒しに行ったり、うまく当たらないと、途中で投げ出して怒ったりと、子どもたちの様子は様々です。

1日だけでは、ゲームの内容が分からなかったり、おもしろさに気付かないこともあるのでは、ということで、スタッフと話し合い、繰り返しやってみることにしました。ただ、同じことの繰り返しでは、おもしろくない子もいるし、的をいろいろ変えてみることにしました。 

1から10までの数字の箱を的にして倒したり、                                                                       

パイレーツごっことまではいかないけれど、海賊やお化け、骸骨の的を倒してやっつけたり、大きな穴の開いた的を1から5まで作って、その中に玉を投げ入れたりできるよう、工夫しました。

的を倒すより、1から10を並べるほうに熱中する子がいたり、お化けと骸骨が気に入って、的を大事に持って歩く子がいたり、ハプニングは多々ありましたが、3回繰り返す間には、順番に並ぶということに少し気付けたり、決めた場所に立って投げられるようになった子もいたり、玉を投げられなくて関心のなかった子も、繰り返すうちに、穴の中に玉を入れに行くようになったりと、それぞれの子どもなりに変化が見られたように思います。

楽しみ方は個々まちまちで違うけれど、集団ゲームの中で、ルールを意識し、まずは少しずつお友達とぶつかりなく楽しめるようになってくれたらと思っています。そして、小学生グループで楽しめたゲームは、幼児グループの遊びにも取り入れてやっています。

(山下佳子)

NPO法人 子育てサポートセンター・のびのび幼児クラブ

大阪市東成区大今里南にある子育て支援のNPO法人です。児童発達支援、放課後等デイサービス、保育事業、活動支援・相談支援を行っています。