魚釣りゲーム
小学生のデイサービスで、魚釣りゲームをしました!
魚釣りゲームは、最初は磁石のついた釣りざおで挑戦します。池に見立てた少し高さのある枠を円形に作り、その中に手作りの魚を入れて、さあ、釣堀りの始まりです。
まずは釣るコツをつかんでもらうために、少し練習タイムを設けました。その後は、時間制限をして釣ってもらいます。用意スタートで釣り始めると、魚釣りを楽しむ子もいれば、どの魚を釣るのかにこだわる子や、池の中に入りたい子、釣りざおが磁石のため、近くで釣ると、さお同士くっつき合って、釣ることよりもそっちにはまってしまう子もいます。それぞれ気になることがありつつも、やっているうちに釣っている子をまねて、各自の入れ物に釣った魚を入れていきました。
さあ、釣れた後は、みんなで一緒に釣れた魚を数えます。各自釣った魚を池に返しながら数えていきますが、返す時に、魚をきちんと池に並べていきたい子もいて、それぞれの子の気になるポイントに気づかされます。そして、みんなで一緒に釣った魚を数え、多く釣った子をみんなで褒め称え、お友達のすごさを感じたり、自分の釣り方を見直したりして、2回目に挑戦です。
2回目は、ゲームの流れもだいたいイメージできたので、スムーズにスタートし、最初に少ししか釣れなかった子は、頑張ろうと気合を入れて挑戦します!
3回目には、磁石でうまく釣れるようになって、むずかしい釣りざおに挑戦したい子には、フックのような金具のついた、ちょっと本物らしい釣りざおで挑戦!! 先輩の3年生にはやったことのある子もいて、見本を見せてもらってお兄ちゃんぶりを少し発揮してもらいました。それぞれ好きな釣りざおで釣りましたが、むずかしい釣りざおになるとたくさん釣れず、優勝者が入れ替わったりする場面も見られ、勝ったり負けたりの気分を味わってもらいました。
こうしたデイサービスでのソーシャルスキル活動を子ども達と一緒にする中で、大切にしたいと思っていることが二つあります。
一つは、活動そのものを楽しんでほしいということです。
今回の魚釣りゲームでも、気になることが先立ち、魚釣りの楽しさに、なかなか出会えない子もいます。 気になることをなくすことは簡単にはいかないけれど、それを持ちつつも、ソーシャルスキル活動の中で、一人一人の子どもが活動そのもののおもしろさに出会えるよう、活動内容を練ったり、活動の流れを考えたり、ペアやチームの組み方を工夫したりしています。
また、ソーシャルスキル活動だけでなく、自主活動の中でも、それぞれの子の好きな遊びをスタッフやお友達と充分楽しむことで、気になることよりも遊びそのものへ気持ちが向けられるよう関わっています。そういうことの積み重ねで、その子自身が少しずつでも活動の楽しさに出会ってくれたらいいなあと思っています。
もう一つは、お友達と一緒に活動する楽しさを知ってほしいということです。
お友達とゲームをしていても、何か気になることがあったり、自分の活動に集中してしまって、お友達がたくさん釣っても少なくても気にならず、マイペースで釣っている子もいます。今回のゲームの中では、時間制限を設けて、みんなで一緒に釣り、一緒に数えることを通して、お友達の様子を意識してもらえるようにしました。
ゲームで、たくさん釣れた時や、難しい釣りざおで釣れた時は、みんなに認められて嬉しく思ったり、また少ししか釣れずに落ち込んでも、みんなに励まされてがんばろうと思ったりなど、一人では味わえない気持ちに出会えたのではないでしょうか? こんな風に、いろんな気持ちを仲間と分かち合うことは、一人で楽しむより、もっと楽しさが増すように思います。そして、ここでの活動を通して、お友達と一緒に活動することが楽しめるよう、もっと工夫していきたいと思っています。
(やました)
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