楽しんでます、その②(モンテッソーリー幼児教室)

 おとなはついつい計算とか、算数とか意識してしまい、なかなか数をたのしめないのですが、こどもはもっとすなおに“すうじ”が好き。いろんな形で楽しみます。

 モンテッソーリー幼児教室でもいろんな形で楽しみます。特に今は数字と量を合わせる教材が人気です。


 興味を持って取り組めるように、手作りで、いろんな教材を用意しています。教材に取り組む中で子どもは数とは何かを知ってゆきます。その中で子どもは、1とは何なのか、例えば、5とは、1が五個集まって、5となること、など数の基礎を経験を通して、知っていきます。


 モンテッソーリーでは抽象的な数を具体物を使って、わかりやすく経験できるようにしています。1には1つのビーズ、100には100個のビーズ1000には1000個のビーズがあり、感覚的にも大きさ、長さ、重さの違いを感じる事ができます。それらを触ったり、数えたり、と何度も扱う中で、子どもなりの理解を深めていく事ができます。


 こう書くと堅苦しいのですが、実際の子どもはいろんな形で数を経験できる楽しさをあじわっているようです。0のケースを見ては、ないない、なんにもないってことだ!と不思議で、どきどきしている子どもがとてもかわいいのです。


モンテッソーリーでは数をどのように考えていたのか?というと

 モンテッソーリーでは数を①いち、に、と呼び名としての数詞、②文字としての数字、③数そのもの、つまり、物の集まりとしての大きさ、物を数えた結果10個あるというときの10のような、数そのもの、と考えます。

 言葉としての数詞や文字としての数字を手段として、事柄や事物としての数そのものを理解してほしいと思っています。

 数は突然始まるのではなく、日常生活の中に基礎があります、物事の順序性や規則性の中に、次を考え推論していく中に、具体的なものがなくても創造していく中に、といろんなところに数の要素があると考えています。

 その中で、日常生活のさまざまな事を必要に応じて、的確に判断し処理する力を身に付けることをめざしています。