リレーゲーム

 長かった夏休みも終わり、2学期を迎えましたが、皆さんは学校が始まってどうですか?

 今まで、自分のペースでのんびり過ごせていた時間も少なくなり、しんどくなっていませんか?まだまだ暑い日もある中、運動会の練習も始まり、みんな大変かな? それとも、勉強の時間が減って、張り切っているかな? 

 そんな中、9月の小学生のデイサービスでは、運動会のシーズンを意識して、リレーゲームを行いました。

 一つは、棒リレー!くじで、赤チームと青チームに分かれて、チーム対抗で競争します。

 棒リレーは、1チーム5名で、2名1組のペアで、棒を持ち、ターンして、スタート地点に戻り、次のペアに棒を渡して、交代していくゲームです。

 もちろん、次のペアに渡すまで、二人で棒をしっかり持って、二人でペースをあわせて、走らなければなりません。

 くじ引きでチームのメンバーが決まったら、まず、ペアになる相手を決めるのですが、「○○くんと一緒がいい」「女の子と組みたくない」などの意見が出る中、みんなで、あれこれ提案し、1回目に好きな子と組んだら、次は違う子でも同じチームだから、一緒にがんばろうねと言ったり、どうしても譲れない時は、負けても怒らないとみんなで約束して、ジャンケンし、やっとペアの相手が決まります。

 次に、どのペアから走るかを同じように話し合います。

「一番に走りたい」「2回走りたい」などと、自分の気持ちを必死でアピールしてくれる子もいます。アピールできるようになったのは、嬉しいものの、なかなか順番を譲ってくれません。なんとか話し合いながら、順番を譲ってあげたり、譲ってもらったり、それでも駄目な時は、やっぱりジャンケンで、四苦八苦の末、子ども達もなんとかそれぞれの気持ちを納得させて、やっとスタートです。

 ゲームを始めるまでのこの話し合いの時に、自分の気持ちをみんなの前で言うこと、それを受けて、どうするか?をみんなで考えて話し合うことを、デイでは大切にしたいと思っています。

 今回の話し合いで、1~2年生の頃は、一番目に走れなかったら、ずっと嫌だと言って、3~4年生の子に譲ってもらっていた子が、今年3年生になり、「ぼくも一番目に走りたい」と言うものの、スタッフが、「2回戦で一番目に走ってくれる?」と頼んだら、すんなり譲ってくれて、成長を感じさせてくれました。

 こんな風に、自分の気持ちを表現して、その思い通りに実現できたり、また、相手の気持ちを考えて、折れ合い参加する経験を積み重ねて、お友達と楽しく遊ぶ体験を積んでほしいと思っています。なんだかんだと言い合うものの、なんとか、みんなで、楽しめたリレーでした。

                                              (やました)

NPO法人 子育てサポートセンター・のびのび幼児クラブ

大阪市東成区大今里南にある子育て支援のNPO法人です。児童発達支援、放課後等デイサービス、保育事業、活動支援・相談支援を行っています。