23年度のびのび通信より③ 児童発達支援サービス〈幼児:午後クラス〉

 幼児の午後クラスでは、自由にみんなで遊ぶ自主活動の時間と、小グループでの個別の課題に沿った学習支援活動の時間、全員で一つの活動を行う集団活動の時間を設けています。

 今年も自主活動では、ごっこ遊びのコーナー、教具コーナー、制作コーナー、ブロック、運動遊具、絵本のコーナーなどを設け、毎月、子ども達の様子を見ながら内容を変えています。ごっこ遊びでは、みんなに人気のお医者さんごっこ、パン屋さん、お菓子屋さん、おうどん屋さんなど、身近でイメージしやすく、やり取りを楽しめるような遊びを準備しました。


 例えば、お医者さんごっこでは、最初はスタッフがお医者さんで、子ども達が患者さんだったのが、やっているうちに、役割を交代したり、お友達同士でお医者さんになったり、患者さんになって遊んでいます。お友達との関わりが苦手だったり、慣れない子ども達も、お医者さんごっこのやり取りをきっかけに、お友達に声をかけて一緒に遊び始め、日常生活によくあるお医者さんでのやり取りを楽しんでいます。

 

 また、パン屋さんでは、大きい子がサンドイッチやホットドッグを作っていると、小さい子はどこからかじっと見ているようで、いつの間にかまねて同じようなパンを作って、スタッフやお友達に持ってきてくれます。持ってきてもらったお友達は、「次は僕がパン屋さんになる」と言ってパン屋さんになり、注文を聞いて配達してくれます。こんな風に好きなごっこ遊びの中で、繰り返しお友達と役割を交代しながら、自然にお友達のすることをまねたり、お友達と関わり合って楽しんでいます。

 また集団活動でも、毎月、内容を変えて、体操をしたり、満2歳から年長児さんまでみんなが一緒に楽しめるような集団遊びを工夫しています。今年は、いろいろ鬼ごっこ、ボール遊び、プレイゴム、ケーブルカーやパタパタ作り、しっぽ取りなどをやりました。集団活動の中でも大きい子の動きに惹かれて、お友達の姿を見てまねてやっている間にみんなで一緒にすることが楽しくなっているように思います。

 こうして自由遊びや集団遊びの中で、お友達をまねたり、一緒に遊ぶことを繰り返し積み重ねて、お友達との関わりが少しずつ楽しくなり、ゲームのおもしろさにも出会ってくれるといいなあと思いながら、スタッフも子ども達と一緒に楽しめる新しい遊びを考えて準備しています。また、時々、保育室の様子を見て下さると嬉しいです。

NPO法人 子育てサポートセンター・のびのび幼児クラブ

大阪市東成区大今里南にある子育て支援のNPO法人です。児童発達支援、放課後等デイサービス、保育事業、活動支援・相談支援を行っています。