最近のモンテッソーリ教室
モンテッソーリ教室の教材は、子どもの成長と共に成長してゆきます。この教室もスタートして、五ヶ月がたち、子どもの興味も季節も移り変わり、それと共に、教材も少しずつ変化しています。
一つの例をだすと、1cmほどに切ったストローとお花の形に切った色画用紙を、毛糸で二本どりした刺繍針で交代に通していく、という教材があります。
最初は箱に1cmぐらいに切ったストローとお花の形に切った色画用紙が入っているのですが、
モンテッソーリの教材、教具に対する考え方の一つにこどもは体の器官それぞれをじっくり使う経験を通して、自分の力で、自分ことをする力を身に付けるということがあります。
自分の力で、自分のことをする力を身に付ける、というのは、身辺自立という意味だけでなく、 「自分でできた」「一人でできた」「誰にも手伝ってもらわなくてもできた」という喜びは本当に小さなことでもうれしいこと。そういう喜びや満足感の積み重ねが子どもの内面も強め、性格の良い面を表しだす助けとなる、というのがモンテッソーリの考え方です。
皆様もわが子が、出来たのに何度も同じ事を繰りかえしているのをみたことがありませんか?「出来るのに何で?」と「なんで同じものばっかり?」と思われたことがあると思います。 こどもは“そう”、同じ事を何度も繰り返し、「出来る」「そうだ、できる!」と確信し、自分の力としているのです。そして繰り返しして、ある時、ふっともう満足した、と自分の中で終わりを見つけ、なんともいえない、少し力を抜いた満足した顔を見せ終了するのです。私は保育士として、その時にその場を共有することのできる幸せをかみしめています。
(向笠明美)
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